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妊婦さんの受け入れをしておりますと、かなりの確率で「つわり」を訴える患者さんがいらっしゃいます。つわりの症状は個人差が大きく、「状態の悪い時はなかなか外出する気分にはならない」とおっしゃる方も少なくありません。
つわりの対処法は多くないですが、整体で症状が改善するなら試してみたくありませんか?そこで当記事では、当院が考える整体によるつわり改善についてご紹介します。
通院者の約8割が「つわり改善された」

当院では、妊婦さんの施術も受け付けております。しかし、妊婦さんの多くはつわりの症状を抱えており、中には「外出すら億劫」と考える方もいます。そのため良いタイミングでお手伝いする事が出来ない事が多々あり、本当に残念に思います。
つわりは着床直後から分泌される「ヒト絨毛性ゴナドトロピン」が強く関与すると言われていますが、症状が出る人とそうでない人の説明が出来ず、はっきりした原因はまだ解明されていません。
とはいえ、解明されていないからと言って症状の改善を諦める必要はありません。当院の頚椎と頭蓋骨の調整で症状は大きく改善します。実際に、つわりのピークで矯正した方の8割くらいから「3回から4回でおおよそ症状が改善した」とお声をいただいております。
当院が考えるつわりと症状改善

これは完全な私見の仮説ですが、下垂体ホルモンの放出量、迷走神経の圧迫、椎骨動脈の血流量が、かなり大きく影響しているのではないかと推測します。調整箇所や手順で改善度合いがどんどん変化する事が多いので、統計を取って論文にしてみたい位のテーマです。
つわりの症状でいらした患者さんは、ほとんどの場合頚椎の4・5番目の問題、環椎後頭関節の問題、蝶形骨を中心とした頭蓋骨の問題を抱えています。
頚椎の4・5番目の大きな問題としては、迷走神経の圧迫、またその枝の反回神経の圧迫やストレッチが刺激となる事が考えられます。
環椎後頭関節の歪みや機能不全の場合、頸静脈孔から出てくる迷走神経をダイレクトに圧迫する可能性が高いです。また、椎骨動脈のねじれをもたらすので血流量の変化が大きくなったり、脊髄全体を大きく剪断する動きになったりするので、他にも多くの症状をもたらします。
蝶形骨の歪みで起きうるのは、ほんの僅かな視床下部との剪断です。下垂体窩に完全に埋まり込んでいる「下垂体」は枝豆よりも小さく、爪楊枝位の太さの漏斗と言われる部分で視床下部と繋がっています。
実物を見ると「こんなもんでよくちぎれないな」とビックリするくらいの脆弱さ。その細い所に動脈と門脈があり、繊細さと強靭さに感心させられる部位です。
実際には、頭蓋骨自体は3ミリ・5ミリほどと大きな動きはしませんが、1ミリ前後のしなる様なうねる様な動きというのはあります。そう言った微細な動きに呼応して、体の機能が変化する事はよく有りますので、蝶形骨を中心とした頭蓋骨の調整も行うと良い変化が期待できます。
つわりの症状にお悩みの方は早期改善がおすすめ
つわりの症状があると、移動したり人に会ったり通院したりするのがストレスになると感じる方は多いでしょう。確かに、妊娠初期などの身体・赤ちゃんが不安定な期間は無理をしてはいけません。
一方、体調がある程度安定すれば、つわりの症状を放置せず、いち早く改善するのがおすすめです。今回は、多少なりとも改善する方法があると言うことだけでもお伝えしたいと思い、コラムを書いております。
施術前には丁寧なカウンセリングを実施しておりますので、つわりの症状にお悩みの方はぜひ1度ご来院ください。